原発を知る

世界で起きた原発事故

原子力発電所をはじめとして、放射能物質を扱う原子力施設では、さまざまな安全対策がとられています。

それでも世界の原子力発電所では、これまで何度も事故が起きています。なかでも、

  • スリーマイル島原子力発電事故(アメリカ合衆国)
  • チェルノブイリ原子力発電所事故(旧ソビエト連邦)
  • 福島第一原子力発電(日本)

この3つの原発事故は、大きな衝撃と影響が世界中に拡がりました。


世界各地で起きた原発事故

世界各地で起きた原発事故のうち、主なものをあげてみました。
(日本の事故については、日本で起きた原発事故をご覧下さい。)

事故 年月日 事故の詳細
カナダ チョーク・リバー研究所事故 1952年12月12日 1947年にカナダオンタリオ州(オタワの北西150km)に建設された出力4.2万KWの実験用原子炉NRXの事故である。操作ミスで制御棒が引き抜かれ、1万キュリーまたは370テラベクレルの放射能が外部に漏れた。その後1993年まで稼働していた
ソビエト連邦
ウラル核惨事 1957年9月29日 旧ソビエト連邦ウラル地方カスリ市(現在はウクライナ共和国)のほど近くに建設された「チェリヤビンスク65」という暗号名を持つ秘密都市の、「マヤーク」(灯台の意味)という兵器(原子爆弾)用プルトニウムを生産するための原子炉5基および再処理施設を持つプラントで起こった事故。プルトニウムを含む200万キュリーの放射性物質が飛散した。
チェルノブイリ原子力発電所事故 1986年4月26日 ウクライナ共和国チェルノブイリ原発4号機が爆発・炎上し、多量の放射性物質が大気中に放出されたレベル7の大事故。原因は諸説あるが、発電実験中、出力が急上昇して起こったとされている。放射性物質は気流に乗って世界規模で被曝をもたらした。詳しくは、チェルノブイリ原子力発電所事故をご覧下さい。
イギリス ウィンズケール原子炉火災事故 1957年10月10日 世界初の原子炉重大事故。イギリス北西部の軍事用プルトニウムを生産するウィンズケイル原子力工場(現セラフィールド)の原子炉2基の炉心で黒鉛(炭素製)減速材の過熱により火災が発生、16時間燃え続け、多量の放射性物質を外部に放出した。避2万キュリーのヨウ素131が工場周辺500平方キロメートルを汚染し、ヨードの危険性を知らせたことで有名である。
アメリカ合衆国
サンタスザーナ野外実験所燃料棒溶融事故 1959年7月13日 カリフォルニア州ロサンゼルス市郊外約50kmのシミバレーにあったナトリウム冷却原子炉の燃料棒が溶融した。1500-6500キュリーのヨウ素131と1300キュリーのセシウム137が環境中に放出されたとされる。1960年に閉鎖されその後解体されたが、1979年に学生が偶然資料を発見し公表するまで極秘であり、2011年8月現在エネルギー省のサイトに一切情報がない。
SL-1事故 1961年1月3日 SL-1 (Stationary Low-Power Reactor Number One) はアメリカのアイダホフォールズにあった海軍の軍事用の試験炉。事故の原因ははっきりとは分かっていないが、制御棒を運転員が誤って引き抜き、原子炉の暴走が起きたと考えられている。その結果大量の水蒸気が瞬時に発生し炉内が高圧になって炉が破壊された。事故で放出されたエネルギーは約50 MJに相当し、炉内にあった約100万キュリーの核分裂生成物のうち約1パーセントが放出されたと考えられている。3人の運転員のうち2人は即死であったと考えられる。 チェルノブイリ原子力発電所事故が起きるまでは原子炉で死者が出た唯一の事故として知られていた。
エンリコ・フェルミ1号炉 1966年10月5日 エンリコ・フェルミ炉はアメリカのデトロイト郊外にあった高速増殖炉試験炉。1966年10月5日に炉心溶融を起こし閉鎖された。原子炉の炉心溶融事故が実際に発生した最初の例とされている。
バーモントヤンキー原発 1973年11月 沸騰水型原子炉の臨界事故。 検査のため抜いた状態だった制御棒の隣の制御棒を誤って抜き、炉心の一部が臨界。圧力容器と格納容器の蓋は開けたままだった。
ミルストン原発1号機 1976年11月 沸騰水型原子炉の臨界事故。 臨界は炉心スクラムで止まった。
スリーマイル島原子力発電所事故 1979年3月28日 アメリカ・スリーマイル島原子力発電所の炉心溶融事故。レベル5の事故。詳しくはスリーマイル島原子力発電所事故をご覧下さい。
フランス
サン・ローラン・デ・ゾー原子炉燃料溶融事故 1963年10月 サン・ローラン・デ・ゾー原子炉で燃料溶融事故
トリカスタン原子力発電所事故 2008年7月7日 7月7日の夜から8日にかけて、フランス・アヴィニョン北部ボレーヌ市に接するトリカスタン原子力発電所において、ウラン溶液貯蔵タンクのメンテナンス中、 タンクからウラン溶液約3万リットルが溢れ出し、職員100人余が被曝し、付近の河川に74 kgのウラニウムが流れ出した。フランス原子力安全庁は事故レベルを0としている。
スイス リュサンス原発炉心溶融事故 1969年1月21日 スイスのボー州リュサンス(Lucens)の研究用ガス冷却地下原子炉での冷却材喪失事故で、炉心燃料が一部溶融、放射性物資が洞窟内に漏れた。その後地下水経由での環境中への放射性物質流出が続いている。
スウェーデン オスカーシャム原発3号機 1987年7月 沸騰水型原子炉の臨界事故 。制御棒の効果を調べる試験中に制御棒を抜いていたところ想定外の臨界状態になったが、運転員が気付くのが遅れ、臨界状態が続いた。
ブラジル ゴイアニア被曝事故 1987年9月 ブラジルのゴイアニア市で発生した放射能汚染事故。閉鎖された病院に放置されていた放射線療法用の医療機器から放射線源が盗難に遭い、地元のスクラップ業者によって解体された事で内部のセシウム137が露出。暗闇で光るという特性に好奇心を持った人々が自宅に持ち帰るなどした事で、貧民街を中心に汚染が広がった。同年の12月までに250人が被曝し、4人が急性放射線障害で死亡した。

世界で起きた原発事故記事一覧

スリーマイル島原子力発電所事故

(スリーマイル島原子力発電所 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)1979年3月28日、アメリカ合衆国東北部ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所2号機で重大な原子力事故発生しました。国際原子力事象評価尺度 (INES) においてレベル5の事例です。故障が起きた原子...

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チェルノブイリ原子力発電所事故

(チェルノブイリ原子力発電所 )

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